コーチングをする上での一つの誤解、
それはクライアントが話すIssue ( 問題)を
何とかしようとコーチがそれについて質問すること。
これを読んで、え、何いってるの?
コーチが問題を理解するために質問するのはフツーじゃない?と
思った方にこそ読んでほしいな、と思います。
今日のクライアントの方は50代女性経営者で
これからビジネスの方向を転換させるかという節目にいます。
少し前にご家族と揉め事があったとのことで、
少し感情的な状態でセッションが始まり、
その揉めたご家族の方への怒りやいらいらを共有してくださったのですが、
Zoom画面越しによく観察してみると、
どうやらそれは本心ではないのではないか、と感じられました。
どのようにしてそう感じたかというと、
クライアントが言葉を出すときの表情や話すスピード、
画面全体から感じ取れるその方がだすオーラのようなものから
総合的に直感的に感じるのです。
この方は本当に家族に怒っているのだろうか、と。
何か違うことについて感情的になっているのではないか、という直感です。
このあとにセッションをどういう展開するかは
コーチ個人のスタイルになりますが、
瞬間的に私の中には二つの方向性がありました。
ひとつは、家族との関係性の理想の状態の質問をする、ということです。
これはコーチとしては王道のスタイルかと思います。
理想の状態と現在地点を比べてみることで、
今後のアクションプランが明確になりますし、
なんとなくコーチングしてる感があるかもしれません。
もうひとつは、今私が直感て感じ取ったことをお伝えし、
そこでのクライアントの反応を感じ、
そこから出現するものやあり方を見る、ということでした。
これはどういう方向に行くことになるかがわからないので
リスクが高く感じるのですが、
今日はこっちでいく、と
これも私の直感ですが、
こう決定するまではたった1秒ほどだったかと思います。
「ご家族の方を怒っているように見えますが、
それは今のあなたの本心ではないように私には感じられます。
こう質問されていかがですか?」
そこから突然コーチングの場が急転回し、
ご本人は実は問題はご自分自身のビジネスの転換地点にいて、
すでに断った案件もある。
今の自分の状態が中途半端な状態でそこに自分の負の感情があり、
それを家族との揉めごとと混同していたのだ、とお話くださりました。
そして、断った案件があるということは、そこに新たなものが入る
スペースがあるわけですが
そこにいれるあなたの新しいことは何ですか?と質問すると、
これからの新しいビジネスモデルの構想をお話してくださった、
という流れになったのです。
セッションが終わるまえにクライアントの方は、
今日のセッションはとてもスピリチュアリティがあって心が動いた、
この路線で今後もお願いします、とコメントしてくださいました。
最初の選択肢であった家族との関係性の理想像を質問する、
をとっていたら全く違う展開になっていたでしょう。
真の問題点がクライアントの外にある事柄ではなく
その方自身の中にあると気づくと、
クライアントが受けるインパクトはかなり違うものになると
いうことを改めて実感しました。
リスクを取れる前提としてクライアントとコーチの間の
信頼関係の度合いなども関係しますので、
いつでも可能なのかは何ともいえませんが、
コーチが取り扱うのはクライント自身であること、
その方の外側にある事柄ではないことを理解しておくことは
コーチングの成果に大いに影響を及ぼすと思いました。
私のこれからのチャレンジは、このスタイルを継続して
経営者やシニアマネージメントのクライアントにも
提供していくことです。
ビジネスの最前線である程度のサイズをマネージされている
クラインとのコーチングで解決したい課題がビジネスの事柄になるので、
なかなかクライアントの内面、インナーコンシャスネスの領域に
到達しづらい傾向があります。
また機会ありましたらアップデートします。
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